三鷹第2団
ボーイスカウト三鷹第2団は1956年(昭和31年)6月、三鷹市牟礼の地に生まれました。現在はジブリ美術館に近いナザレ修道院の雑木林(玉川上水沿い)と、三鷹小鳩幼稚園をお借りして活動をしています。
65年を超える歴史をいまに伝えるのが、発団当時に作られたトーテムポールです。「山小屋」と呼ばれて親しまれた隊舎の前に立てられ、スカウトたちを見守ってきました。一対の2体あったのですが、1体が朽ち果て、もう1体は10年以上、倉庫で眠っていました。
これをよみがえらせ、団の原点を再認識するきっかけになればいいと、スカウト、指導者、OBが立ち上がりました。
修復にあたってトーテムポールを点検したところ、長く風雨にさらされた結果、当時は高さ3メートル以上あったのが2.4メートルに縮み、造形もところどころボロボロで、色が落ちていました。大人たちが全体に砥(と)の粉を塗って、欠けた部分や割れ目を補修しました。次はスカウトたちの出番です。紙やすりで丁寧に削り、過去の写真を参考に10色のペンキで色を塗り直しました。
作業を見守っていた大山隆成さん(幼稚園理事長、団委員)は、三鷹2団の初代スカウトであり、発団時にトーテムポールを制作したスカウトの一人です。「子どもたちにカラフルな色を塗ってもらい、見事によみがえりました。懐かしい思い出が走馬灯のようによみがえりました」と話していました。
新たに「ボーイスカウト三鷹第2団」の案内標示となる羽を付け、幼稚園の入り口に再び立てられました。復活したトーテムポールは大胆な色合いで、花壇によく映えています。再び末永くスカウトたちを見守ってくれることでしょう。